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救済してェーと預けられた緋牡丹錦

 
サボテン初心者の 刺好き女性会員に、植物園で購入した 「緋牡丹錦(4個)の調子が悪いの
ですが…」 と相談されました。
例会(10/21)に現物を持参してもらったところ、3本は根が弱くてグラグラ。
斑入りは難しいので もっと強健種から始めたら…云々→ 納得してもらったのですが、現実問題
として これ等はどうする?
「どうにでもして!お任せします」 即答 → 接ぎ木で救済しましょう。
これだけ斑が強い牡丹玉は手ごわいので、それに私の強みは 台木を豊富に所有していること。
実生袖ヶ浦,三角袖,三稜柱,実生竜神木,極太竜神木,紅花団扇,刺無団扇,そしてキリン団扇

PA280050.jpg 緋牡丹錦:A

 翌日 一番小さいこれを接いだ
 が案の定 根は老化現象が発生
 していた

 来春植え替えを予定しているが
 最適な状態にある極太竜神木を
 再利用した

 問題は 接ぎ降したとき台木が
 発根するか(この台の難点)


PA280048.jpg
 いい感じに接げた感触

 台木は再利用だから 頭部を
 水平にカットしただけ

 ところが予報に反して翌日は雨
 だったので少し不安

 救いは カット面が露出して
 いないこと


袖ヶ浦再利用
 緋牡丹錦:B

 これも根は老化現象が発生して
 いた

 満を持して晴天が続く日を待っ
 て接いだこれが一番気に入って
 いる

 この台木もこの時期にあわせて
 充実した袖ヶ浦を再利用した。
 というのも 柔らかい台木だと
 乾燥によるカット面の萎縮が
 激して失敗しやすいから

 それでもまだ不安だから水溶き
 ボンドにダコニールを混入して
 塗布した


PA280052.jpg
 斑廻りも 肌色もいい


PA270027.jpg
 こんな根の状態の 緋牡丹錦:C

 最下部をカットして診ると


PA270029.jpg これも根に老化現象が発生して
 いる
 発生していなければ このまま
 乾燥させて実生で育てる選択肢
 もあったのですが。
 この状態だと新根が出難いので
 順調な成長は望めなかった

 変色部分が消えるところまで
 数回カットして


PA270031.jpg
 少し薄くなってしまったが
 竜神木に接いだ

 この時期だと袖ヶ浦より成功率
 が高いはず

 カット面が大きいので前出の
 水溶きボンドを塗布した


PA280057.jpg
 緋牡丹錦:D

 これには迷った 根がしっかり
 しているからこのままでもいい
 のでは?と
 しかし 全斑(緋牡丹)になり
 かけているので そのうち調子
 が悪くなるのは明らか

 やはり これも接ごう


PA280059.jpg
 思った通り まあまあの根
 だった

 下部はいい斑だったみたい


PA280065.jpg
 老化現象も発生していなかった

 接げる位置で再カットすると
 維管束が極端に小さくなった


PA280066.jpg
 こんなに小さい維管束


PA280074.jpg
 だから 極太竜神木の最頂部に
 接ぐ必要があった

 接ぎ降しを考慮して分枝を利用


PA280079.jpg
 露地に置いてあるから 濃い目
 の水溶きボンドを塗布した

 冬季は温室に取り込む予定


接いだ感触は 4個ともいいのですが、半月後には成否がはっきりするでしょう。
接ぎ木の様子を詳しく知って頂きたくて写真の枚数が増えてしまいました。
いかかでしたか、依頼人様。



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