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今さらながら、私のキリン団扇接ぎ手法

 
これまで、キリン団扇接ぎについて たびたび紹介してきましたが、その免許皆伝版のつもりで
気合を入れて載せてみます。

実生をしていると、予期せぬ失敗に襲われることが多々あります。
実生1ヶ月あたりでキリンに接いで保険をかけるも良し、キリン接ぎで2年ほど育てた後
永久台木にして降ろすも良し。
5年ほど試行錯誤して辿りついた方法を、ここに紹介します。

P6050316.jpg


 若くて成長旺盛なキリン団扇の先端
 付近の 接ぎ穂と径が合う位置を中心
 に葉っぱを小刀で丁寧に外す
 (この辺の刺は柔らかいので
  刺さらない)

 灌水もたっぷり施しておく

 重しに耐えられるよう 支柱と銅線を
 使ってキリンを安定させておく

 2日ほど重しを載せておくから曲がら
 ないように直立させるのです


P6050315.jpg
 接ぎ穂の径に合った半割ストロー

 私が用意しているストローの径は
 4mm,6mm,8mm,10mm と多彩
 ですが 殆んど 4mmしか使いません

 あっ! 半割とは穂の径と自在に合わ
 せられるように ストローを縦方向に
 1か所切れ目を入れておくことです


P6050319.jpg
 穂を 消毒したカミソリで切断して


P6060011.jpg カミソリの刃はこんなふうに固定

 アクリル角棒に取付けネジ穴を2ヶ所
 穿孔してタップ切りしたが
 ホットボンドを使うのも簡単でいい

 エタノールをつけたキッチンペーパー
 で消毒

 使い捨てメスも試してみたが 切れ味
 は劣る

P6050321.jpg
 ピンセットを駆使して ストローを開
 いて穂を挿し込んで


P6050323.jpg
 キリンもカミソリでスパ!

 切断最後に表皮がめくれ易いので
 切り方に注意

 


P6050325.jpg

 ここでもピンセットを駆使して合体
 させる

 柔らかいからストローで傷を付けない
 ように そーっと

 ストローの角を落としておくのもいい


P6050327.jpg
 ストローを好位置まで下げて

 穂の頭をこれくらい露出させて

 必要なら 台と穂の切断面が平行に
 なる方向に回転させて

 穂と台の芯を正確に合わせて


P6050331.jpg
 重りを被せて圧着接ぎ完成
(2日くらいこのまま載せておく)

 この重りが乾燥防止にもなる

 穂と台の径が合致して 位置のずれも
 なければ成功率は80%くらい

 よく 維管束を合致させるために穂と
 台をずらすと書かれていますが 活着
 後穂が傾くのでやめたほうがいい
 それは 台と穂の径が合わない場合の
 苦肉の策としましょう


P6060065.jpg いろいろな重りを用意しています

 これは 友人女性に作ってもらったも
 ので帽子の部分はペンダント等を作る
 ときに使用する透明なレジンという液
 体を塗布して固めたそうで
 私が 透明カプセルを使っているのを
 手渡し その上からレジンで覆ったの
 もあるが 更に改善したそうです


P7050497.jpg
 これが カプセルを使ったものですが
 湿気ると変形するので使い捨て

 何かいい方法はないかと 手芸好きな
 友人に相談して作ってもらったのが
 上の写真

 帽子の部分は浅いほど使い勝手がいい



P6050333.jpg
 右上奥は置き接ぎ 上中央が圧着接ぎ

 いずれも活着していて穂に張りがあり
 ますが 失敗すると3日くらいで穂が
 衰弱するので分かり易い
 
 尚 台は成功するまで繰り返し使える

 生長を始めるまで意外に日数がかかり
 ますが 始めると その後の成長には目
 を見張るので用土を乾燥させないこと

 仔吹きすることも多いので それを袖
 に接げば( 特に希少種の場合は)
 思わぬご褒美をいただける 


圧着に耐えられない程の未熟な穂は、そっと置くだけの置き接ぎになるが、私の場合
成功率は40~70%くらい。
成功してはいるものの、その後の成長が芳しくないのが2割くらい出ますが、未練を残さず
廃棄したほうがいい。

【まとめ】
どうしてキリン団扇接ぎにこだわるのか?

・花が命の バラ丸 の場合
実生だと開花まで3年、しかも単頭でその後の成長も鈍い、当然花数も少ない。
接げば1年で開花し、群生になりやすく、降ろしてもその後の成長がいい。

・刺が命のフェロカクタス属の場合
王冠竜,巨鷲玉は別にして、実生だと 5年目あたりから何かしらの成長障害がおきてしまう。
長年育てても 刺が命だからそれでおしまい。
標本球を購入しても、刺落ちさせてしまうことがほとんど。
接げば1年でゴルフボール大になり、降ろしても変わりなく成長を続ける。
おそらく永久台木になるから、気難しいフェロの根みたいに拗れないであろう。
経験が浅いから言い切れないが、実生4年弱の日の出丸は全て(15本)順調。

要するに、私の年齢からして 短期間で大きく育てたいのです。

だったら、袖ヶ浦とか竜神木のほうがいいのではないか。
キリンに接げる径は 鉛筆より細いのに限られるから それ以上になると そうしている。
品種にもよるが、降ろしてからの成長は 案外キリンの方がいいと実感している。
硬くて長い根が疎らに伸びるから、根詰まりし難いうえ、細いから 見た目 実生苗と見分けが
つかない。
更に 運よく 穂から実根が出ると 元気倍増と言うこともになる。

そんな訳で、試行錯誤しながら 興味深々 継続しています。








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コメント

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初コメント失礼します

ガッテンさま

キリン団扇接ぎのまとめありがとうございます。こちらのブログで勉強させて頂き実践させて頂いております。
当方まだまだ数年の駆け出しですが、このような実践記がありますととてもありがたく思います。
不躾ながらも感謝の気持ちだけでもと想いコメント致しました。